【悪徳業者】出張買取で起きたトラブルと対処法を徹底解説

出張買取を利用する以上、悪徳業者と出会う可能性は誰にでもありえるものです。トラブルに巻き込まれると、価値ある品物を手放すつもりが逆に被害を受けてしまう場合もあります。そこでこの記事では、出張買取トラブルの事例と対処法について徹底解説します。出張買取の際には、この情報を参考にし、悪徳業者とのトラブルを未然に防ぎましょう。

実際にあった！出張買取の悪徳業者によるトラブル事例

近年、高齢者を狙った悪質な商法が増加しており、とくに電話や訪問による出張買取のトラブルが深刻化しています。ここでは、実際に発生した事例を通じて、注意が必要な手口とそれに対する対策を探ってみましょう。

電話による押し売り

固定電話を利用する高齢者を対象に、突然の電話で「不要な品物はありませんか？」とたずね、訪問を強行し、金や宝石を安価で買い取る手口が横行しています。高圧的な態度や強い口調で迫られた被害者の多くは、断れないと感じ、高額な買取金額を鵜呑みにしてしまいます。

不用品回収トラックによるトラブル

街中で「廃品回収を無料で行っています」とアナウンスしながら走行しているトラックを見かけたことはありませんか？こうした廃品回収は無料で不用品を回収すると謳いながら、あとから高額な料金を請求するケースがあります。

数万〜数十万円もの金額を請求されるという場合が多く、キャンセルを申し出た場合にもキャンセル料を請求する業者もいます。また、不法投棄されるリスクも潜んでいます。

知らないうちに犯罪行為に加担することにもなりかねないので、このような怪しい業者に頼るのはやめましょう。

着物買取の電話

「不要な着物を高価買取します」という電話がかかってくるケースもあります。しかし、実際は金やプラチナなどの貴金属を安く買い取るための手口です。冷静になり、絶対に断ることが肝要です。

不用品回収のチラシ

トラックと同様、チラシで不用品の無料回収を謳う業者が、回収したもののなかから金目の品だけを持ち去り、残りを不法投棄する悪質な事例が報告されています。古物商の登録番号や資格番号がない場合はとくに警戒が必要です。

飛び込み訪問

法律で禁止されているにもかかわらず、事前に告知なしでいきなり訪問し、「不要なものはありませんか？」と尋ねる業者も存在しています。絶対に対応しないことが重要です。

こんなときどうする？トラブルが起きたときの対処法

電話で不明な者からの問い合わせがあった場合、はっきりと「不要な品物はありません」「買取は不要です」と断りましょう。断固とした態度を見せることで、相手が寄り付かなくなります。

しつこく連絡があって困るときは、着信拒否機能で不明な電話番号からの着信をブロックする設定を行いましょう。

飛び込み訪問業者への対策も同様です。法律で禁止されている飛び込み訪問には、絶対に対応してはいけません。急な訪問には警戒心を持ち、断固とした態度で対処します。

また、外出時に不用品回収のトラックが近づいてきても、近づいてはいけません。声をかけられた場合は無視して、安易に依頼を受けないことが大切です。不用品回収をうたう業者のチラシの場合は、チラシに掲載されている業者が古物商の登録番号や産業廃棄物収集運搬の資格番号を持っているか確認しましょう。これらがない場合は注意が必要です。

万一被害に遭ってしまったら？

どれだけ気をつけていても、トラブルに巻き込まれてしまう場合もあります。ここでは不用品回収業者による被害に遭った場合、どのように対処すればよいのか、手順を以下にまとめました。

キャンセルが断られた場合・出張買取業者が帰らない場合

出張買取を予約したにもかかわらず、キャンセルを拒否された場合はまず地域の消費者センターへただちに相談しましょう。状況を説明し、購入契約やキャンセルに関する法的権利を確認して、アドバイスを仰ぎます。

消費者センターでの対応で不十分な場合は、警察に被害届を提出します。報告書は、証拠として保存しましょう。

出張買取業者が商品を受け取りながら帰らない場合は、すみやかに警察に連絡してください。最寄りの警察署に通報し、業者の詳細な情報やトラブルの経緯を明確に説明します。警察への連絡後、消費者センターにも状況を報告し、アドバイスを仰ぎましょう。

事態の進展をモニタリング

事態が法的な展開を迎える可能性がある場合、契約書や通話記録、音声データなどを保存しておきます。これらは後の証拠として利用できるため重要です。また、状況が複雑な場合、弁護士に相談して法的なアドバイスを受けることが有益です。

ほかの被害者との連携

オンラインコミュニティや評判サイトを利用し、同様の被害を受けた他の消費者と連携して情報共有を行うのも有効です。レビューや口コミを通じて、他の利用者に注意喚起を行います。

まとめ

出張買取業者による悪質な手口は巧妙化しており、高齢者や弱者を狙った被害が後を絶ちません。こうした手口に注意し、冷静な判断と適切な対策が求められています。トラブルに巻き込まれた場合の対策として、電話での押し売りに強く断り、キャンセルを断られた場合は警察や消費者センターに相談し、出張買取業者が帰らない場合は迅速に警察に連絡することが挙げられます。